パンドラの箱 | INDIGO DREAMING

パンドラの箱

パンドラの箱を開けたのは夫だった。

時折垣間見られる私の冷淡な性格や変に素直になれないところを指して彼はこう言った。

「君はもしかして幼児期に虐待を受けた経験があるんじゃない?」

「えぇっ? ないわよ。うちの家族は極めてノーマルな家庭だよ。」

「でも記憶から消し去ってるとか・・・」

「そんな心外な。うちの両親を疑ってるわけ?」

「そういうわけじゃないけど・・・」

私がノーマルだと思ってるうちの家族は実は世間の常識から離れてるのだろうか?

急に不安になっていろいろ記憶をほじくり返してみる。

「そう言えば、徒歩10分~15分の幼稚園に一人で歩いて通わされてたな・・」

え~? 信じられない! 非常識だ!

「ええっ? それって普通じゃないかもしれないけど非常識なわけ?」

僕の国ではそんなこと考えられないっ!

そうか、非常識だったのか・・・

更に思いをめぐらすと出て来る出て来る、いろんな思い出が・・・

子供の頃、毎晩毎晩毎晩毎晩同じ悪夢を見続けていたことを思い出した。

夢の数々は30年たった今でも鮮明にしぶとく覚えている。

そんな夢の数々を分析してみることにしよう。

児童心理学やユングやフロイトを勉強してる人にはきっといい資料になるかも・・・。

ルートヴィヒ ビンスワンガー, ミシェル フーコー, Ludwig Binswanger, Michel Foucault, 荻野 恒一, 小須田 健, 中村 昇
夢と実存

広瀬 隆
パンドラの箱の悪魔