家なき子* | INDIGO DREAMING

家なき子*

繰り返し繰り返し同じ夢を見たっていうことは

一人で幼稚園から歩いて帰るのが相当トラウマになっていたというわけだ



朝は父が会社に行く途中に車で送ってくれていたし

週に1~2回は母が迎えに来て幼稚園後にヤ○ハオルガン教室に通っていた

それ以外の日は自分で歩いて帰っていたということになる

年子の妹が幼稚園に一緒に通い始めるまでのことだから4歳のときの一年間ということになる

大人が歩けば10分~15分の距離も4歳の足では30分くらいかかったと思う

二通りの帰り路があったが、急な下り坂か怖い犬という難関を選択しなければならなかった


途中でおしっこをもらしそうになったこともある
(もらしたこともあったかも知れない)

間違って階下のご近所さんのドアを開けてしまったこともある
(酔っぱらった父も同じ経験があるが・・・)

どんなに誰かと一緒に帰りたいと思ったことか・・・

悲別にいた頃は、幼なじみのゆっくんがいたのに・・・


夢になったトラウマのことを最近になって母に話す機会があった

母はこう言った

「ごめんね~、
あの時は田舎から引っ越して来たばかりで、
誰も知り合いもいないし、
癇癪持ちのミヨちゃん(妹)は目が離せなかったし、
ご近所に頼れるような人もいなかったし、
お父さんは新しい職場に慣れなくてノイローゼ気味だったし、
本当にお姉ちゃんには負担かけちゃったね~。」


そんな事情であったとは今になって理解したが

あの時は家の空気から敏感に感じてたんだろうな~

しっかりしなきゃ

両親に心配かけないようにしなきゃって・・・


由井 寅子
キッズ・トラウマ―子供の罹る病気、成長過程で遭遇するショック・トラウマのために。大人のインナーチャイルドにも対応。