ゆっくん
年子の妹が出来て、私の人生はがらっと変わった。
両親の注意は妹ばかりにそそがれ、私はもう構われなくなった。
幸い、隣の家には同い年の男の子ゆっくんがいたので3歳の時はよく一緒に遊んだ。
ある日、私はいつものようにゆっくんと外で遊んでいた。
母は私たちに目を配りながら洗濯物を干していた。
でも、ちょっと目を離した隙に二人は忽然と消えていた。
どこを探してもいない。
必死になって探してみるがどこにもいない!
どうしよう。
ふと、高台の家から国道を見下ろすといつもはガラガラの田舎の道路がひどい渋滞になっていた。
もしや・・・
急いで国道への坂道を走り下る。
「ピーッピーッピッピー!!」
「ピーッピーッピッピー!!」
車のクラクションが聞こえてくる。
まさか事故・・・
真っ青になった母がやっと国道脇に辿り着き見たものは
立ち往生してるたくさんの車・・・
そして、そのど真ん中でお手てつないで立っていたゆっくんと私
両親の注意は妹ばかりにそそがれ、私はもう構われなくなった。
幸い、隣の家には同い年の男の子ゆっくんがいたので3歳の時はよく一緒に遊んだ。
ある日、私はいつものようにゆっくんと外で遊んでいた。
母は私たちに目を配りながら洗濯物を干していた。
でも、ちょっと目を離した隙に二人は忽然と消えていた。
どこを探してもいない。
必死になって探してみるがどこにもいない!
どうしよう。
ふと、高台の家から国道を見下ろすといつもはガラガラの田舎の道路がひどい渋滞になっていた。
もしや・・・
急いで国道への坂道を走り下る。
「ピーッピーッピッピー!!」
「ピーッピーッピッピー!!」
車のクラクションが聞こえてくる。
まさか事故・・・
真っ青になった母がやっと国道脇に辿り着き見たものは
立ち往生してるたくさんの車・・・
そして、そのど真ん中でお手てつないで立っていたゆっくんと私
- 北村 年子
- おかあさんがもっと自分を好きになる本