メディア戦争に想う | INDIGO DREAMING

メディア戦争に想う

このブログを始めて1年にそろそろというところで初の誹謗コメントがついた。

こんなマイナーブログにまでやって来るとは感心するがホワイトバンドの記事 だから納得。
(しかし私もお子ちゃま相手に大人気ない返事書いたな・・・と反省・・・)

誹謗中傷コメントには2種類あると思う。

一つはネガティブな個人または愉快犯による嫌がらせ。
もう一つは組織的な扇動・打撃工作によるもの。

少し前に政府が「2ch対策班」を作り、政府に批判的な意見を口汚く罵り、「荒らし」をしているという疑惑が浮上した。
イラク人質事件等で暗躍したとか言われており真偽はわからないが、本当であったとしても別に驚かない。

情報戦にはいろいろあるけど最近身近にあったもので思いついたものを挙げてみる。

■扇動・攻撃

組織的なネット攻撃の犠牲になったホワイトバンド活動もそうだけど、メディア攻撃が話題になった最近の事件といえば「ムネオ事件」。
ベストセラーになった佐藤優の「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて 」を読んで愕然とした人も多いはず。
最も著者自身、実名出すのはキャリア生命の終った人達だけだったり、何をするにもマフィアに頼まなきゃ事が進まなかった新生ロシアをキレイにまとめすぎだったり、自分に火の粉がかからないよう余計なことは一切書いてないので、この本を鵜呑みにするのも危険だけど。

とにかくメディアが手のひらを返したようにどこかを攻撃し始めたときはちょっと立ち止まって考えたほうがいい。

■注意そらし

権力の座にある人ってのは便利でいいよねえ。
自分の方に火の粉がかかりそうになってきたら、ばーんと大きなトップニュースがタイミングよく紙面をにぎわしてくれるのだ。

トップニュースに出来そうな奴等は目をつけて泳がせておいて、自分がやばくなったときの隠れ蓑にする。あるいは身内を切ってトカゲの尻尾切りにする。

エンロン事件「ニュース劇場」の二番煎じとも言われてるホリエモン逮捕で話題になってるライブドア事件も、耐震偽装ビル事件からの「注意そらし」じゃないかとネット上で指摘されたりしてた。
その筋では逮捕は予想されてたみたいだから真相はわからないけど、神戸の震災の日と耐震偽装ビルの小嶋社長の証人喚問の日が重なってメディアに騒ぎ立てられるのを喜ばない人が糸を引いてその前の晩の逮捕に至ったとしてもおかしくはない。


この手口はオウム心理教の手入れの時に経験済みだし、ひっかかる日本人は少なくなってきてるんじゃないかなと思いたい。


姉歯ビル事件で責任追及の矛先が土建政治屋に向けられた矢先のあのタイミングがとーっても気になる。

とホリエモン逮捕直後に私に言った人は、実はネットサイトなんてもちろん見ない私の母なのだから。

お茶の間の主婦をあなどってはいけない・・・

とにかく突拍子もないタイミングで最低3日は一面が埋まる事件が出てきたら「ニュース劇場」かも・・・と考えてみる価値はあるよね。


■けん制


タイミングといえば今回の紀子様ご懐妊ニュースもすごい・・・

小泉首相の皇室典範改正案国会提出直前にすべりこみぎりぎりセーフって感じだろうか。

妊娠6週間で公式発表なんて・・・

普通だったらもうちょっと待つよなあ・・・

紀子様もこれから心労続きそうでちょっと同情・・・



■挑発

デンマークの Jyllands-Posten紙を皮切りに、「言論の自由」を楯にムハンマドの風刺漫画を掲載してる欧州各紙・・・

映画「ハルク 」に出てくる一場面で主人公をハルク化させようとさんざん傷つけて挑発した男を思い出しちゃう・・・

イスラム教徒をテロリスト化させて儲かる人達は今ごろ含み笑いしてんのかな。



■無報道で徹底無視

ここ何週間だか、この国ではず~っと在住日本人は肩身の狭い思いをしてた。
連日連夜、日本政府のやってることがゴールデンタイムのニュースで流れ、オピニオンリーダーが意見や法的解釈を述べてたりして国民の注目を集めてた。

で、いったい日本ではこのニュースはどう報道されてるんだろうと思ってあちこちニュースサイトを検索してみたんだけど・・・
完璧に無視してるんだよなあ。かろうじて四国の地方紙がちょっとだけ報じてるだけ・・・
すごいよ、日本の大手メディアの「面倒なことは我関せず」ぶりは。

というか、一般日本人は知らないほうがいいニュースと勝手に判断してる気もする。
普段、外国メディアが日本について報道したらすぐに飛びつくくせにさ。
まあ、この捕鯨ビジネスも土建ビジネスと同じで裏のほうでダークな利権絡んでそうだしなあ・・。

一方の側からの情報だけ報道して、もう一方の側からの情報は徹底無視ということはよくある話。
基本的に戦争報道は全部そうだし。


まあ、何を言いたいのかというと
これからますます激しくなる情報戦争の中で
情報に操られずに
盲目にならずに生きて行きたいなぁってこと。

難しいけどね・・・

 
ノーム チョムスキー, Noam Chomsky, 鈴木 主税
メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会

長谷川 慶太郎
情報戦に勝つ技術