INDIGO DREAMING -7ページ目

休暇番外編 - 「アーティストの妻」道中記

有給休暇をとって夫が参加するコンベンションに付き添ってきた。
2年に一度の大イベントなのだ。
今回の開催地はここ。

GGBridge


旅の疲れと時差ボケを癒すため、コンベンションが始まる二日前に現地入り。
スーツケースをひきずって駅から街中に出ると"Welcome to San Francisco!"と歓迎のことばを受け、ガイドブックを手渡された。

観光ボランティアの人かなと思ったら、お金を恵んでくれということだった。
それからホテルまで徒歩5分の間、次から次へと乞食に遭遇。
二人目までは財布の口をあけて対応してた心優しい夫も三人目でギブアップ・・・多すぎ。

初日から乞食の皆さんに暖かく迎えられた私たちであるが、到着二日目にはこんな人達にも遭遇。

festival

乞食のお兄ちゃんからもらったガイドブックにたまたま徒歩圏内のところで何やらフェスティバルがあると書いてあったので見に行ってみたのである。

festival2

ブラックのボンデージ風、グランジ風ばかりの人ごみの中で、何も知らずに紛れ込んだパステル調の私たちは妙に浮いていたのであった。
「せっかく一人5ドルの入場料を払ったのだから元を取らねば・・・」
と撮影に精を出す私をこづきながら夫は「ねえ、もう行こうよ~」

職業柄(?)、ゲイ&レズビアンの友人もけっこう多い夫であるが、やはりこういう所では目のやり場に困るらしい・・・。
センシティブな小心者である。

その後、坂を上ってたどりついた教会のレリーフ門を眺めながら一息つく夫。

教会

こっちの方が落ち着くらしい・・・


さて、いよいよコンベンション開幕である。
午前中は講演やらワークショップなどがあり、ドタンバで通訳など頼まれたり、コーヒーブレイクの社交活動等で神経を使う。
アーティストの"Lovely wife"を必死こいて演じる?わけだ。

そして午後は自由時間。
アーティストやディーラーさんにとっては売り込みタイム、コレクターにとってはショッピングタイムである。

私が外に抜け出してこんなことやって遊んでる間に・・・

GGBridge2



夫は高級ホテルの展示会場で缶詰になってセールスに励んでいた。

convention


売って売って売りまくるのじゃ~、 パシッ(ムチの音)


夜は社交タイム。
お金持ちのコレクターさんにあわせて背伸びするのもなかなか大変である。
(とはいってもおごってもらう機会も多かったのだが・・・)

dinner

普段は貧相な暮らしなのに突然高級レストランでSquab料理(子鳩)に舌鼓を打ったりするわけだ。
脂肪摂取量急上昇であっという間に便秘気味・・・(すまん、食事中の皆様)


まあ、そんなこんなの一週間。
さて戦績は?

玉砕


までは行かなかったけど・・・


惨敗



に近いかもですな・・・


なんとか足は出なかった程度の売上げである。

これからも当分、私は今の会社にしがみついてなきゃならなさそうだ。

それにしても、こうやって休暇を取ってる間も自分の飛行機代くらいは有給で稼ぐことができる会社員の身分ってのはありがたいもんだとつくづく思わされた。
帰ってからもまだちゃんと席あったし・・・

まぁ、あまり売れなかったとはいえ、新しいお客様も出来たし、本人それほど落ち込んでないようなので可とする。(いいのかよ、おい)

緊張が続いたコンベンションの後は、待ち望んでいたヨセミテでの羽休めである。

つづく

ミロスラフ・サセック, 松浦 弥太郎
ジス・イズ・サンフランシスコ

縮小する日系ビジネス

この間日本人の飲み会で聞いた話なんですが、日本商工会議所の上海事務所が会員数でバンコク事務所を上回って海外で一番大きな事務所にのしあがったそうですね。
いや~、反日デモもなんのその、中国ビジネスは勢いがありますね~。

会員が1000社以上のマンモス事務所に比べまして、我が都市の商工会議所は90年代から会員企業の撤退や他都市へのシフトにより縮小の一途をたどり、今では会員社数100社を割っております。
最近は減少に歯止めはかかったものの依然としてじり貧状態、事務所の資金繰りもなかなか大変なようでございます。

商工会議所事務職の方も会員各社の顔色を伺いながら、昇給もないままずいぶん安給料で働き続けていらっしゃるようで同情してしまいます。
こんな状態ですから、日系企業さんの新規ビジネスもぱっとしたものもがございません。

日本商工会議所には日系企業だけでなく日本デスクのある法律事務所だとかビッグ4の会計事務所、監査法人が会員になっており、日系ビジネス・コミュニティーとのつながりを持っています。

実はですね、ここだけの話ですがね、こういった日本デスクの人たちの間でこそっと交わされる話が

「日系企業相手の商売は金にならんよね」

ということです。

日系企業さんの駐在員事務所に法務や会計のプロが常駐してる事はまれですから、手取り足取りお世話をしなければなりません。
とんちんかんな質問にも丁寧にお答えし納得していただけたかと思っていたら、本社から問いただされてまた似たような質問を確認のために投げてきたり・・
ちまちましたことに時間と手間ばかりかかります。
しかも大型案件を何件も抱えていらっしゃるお得意様ではなく、小型の案件を3年に1回しか依頼されないようなお客様ほど今日中に文書で回答が欲しいとか明日までに契約書チェックしてほしいとかやたらと急かしてくる事も多いし、請求書をお出しすると「高いよ、まけてよ」と甘えてくるのです。
日本人スタッフがいなかったら多分言わないはずです。
同じ案件があったとすると現地企業と比べて2倍の手間、ひま、コストと3倍の忍耐力がいるのです。

それでも日系企業さんが次から次へと進出してくるようなバブルの時代には、大型投資で進出していらっしゃる企業さんを紹介していただいたり、時折どかんと大きな案件が入ってきて元が十分とれましたので、きめ細やかな日系企業サービスを提供する甲斐もあったしコストも回収出来たのです。

けれども今は・・・

日本デスクで働く日本人ってけっこう肩身の狭い思いをしているんですよ。
だいたいプロフェッショナルな仕事してる欧米人って短気な人多いですから「こんな手間ひまかかる会社とは二度と仕事したくない!!」とか言われてしまったり・・・
お客様の前ではへーへーと腰を低くして、短気なローカル弁護士や会計士をまあまあとなだめて、同業者で飲む機会があるとグチをこぼし合うという・・・

日本の景気がいまいち良くならないと、日系企業のお世話をするプロフェッショナル・サービス企業も日本人を下手に窓口として雇って英語も専門知識も知らない中小企業の金にならない小案件ばかり引き寄せて振り回されるより、スパッと日系サービスを切り落として英語で全て通せる大手の日系だけ相手にしてた方がいいと考えるところも出てくるわけでございます。

実は去年ですが、日本デスクに非常に力をいれていたライバル法律事務所が突然デスクを閉鎖して日本人スタッフを解雇しました。
本当にびっくりいたしました。他人事とは思えませんでした。
ライバル事務所さんとはいえ本当にお客様の面倒目がよく、定期的な顧客まわりもかかさず一生懸命やってらしたんですよ。
その功績をぜんぜん評価しないで短期的な視点で簡単に切り捨ててしまう非情にショックを受けました。
逆に一生懸命手間ひまかけすぎてしまったのが仇になってしまったのじゃないかとさえ思ってしまいます。

ワタクシはそんなに表舞台に出ることもない裏方の寄生虫ですけども、会社の方針次第でいつ突然クビを切られてもおかしくない身分である事にはかわりありません。
明日は我が身か???? と思いながら勤務する毎日です。


ホワイトバンドデー番外編 - グローバル経済講座

今日はホワイトバンドデーっつうことで、ホワイトバンドスキンを使ってる理由をちょっと書いておこうかと・・・

大企業ばっかり相手にして資源開発だのM&Aだのお手伝いをしている一流法律事務所に勤める女のブログと全くミスマッチのこのホワイトバンドスキン。
「あんたそれ矛盾しまくりじゃん」と突っ込みを入れたくなった人も多いに違いない。

私が勤務する事務所ビルは実際よく反グローバリゼーションのデモ行進の標的にされている。
そのデモ行進にナイキの靴はいてマックバーガー食べながら参加してる若者達を見て「わかってねーなー、こいつら・・・」と思う私だけど、私のブログがそれと同レベルと思われても文句は言えない。私の人生も矛盾しまくってることはいさぎよく認める。

いや、実際問題さ、先進国に住んでる人間は「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」と言ったといわれるマリー・アントワネットを笑える立場じゃないんだよね(追記:元々は別の貴族のセリフらしいが・・)。自分の浪費が搾取の元凶だってことに気づいてなかったり、気づかないふりしてるわけだから、ある意味「先進国民総マリー・アントワネット化」してると思う。
自分は搾取に加担したくないって思ったところで先進国に住んでるだけで、グローバル経済の歯車の一部としてすっかり組み込まれちゃってる。先進国の大企業や政府が貧しい人たちを札束で往復ビンタしまくるのを消費者として手助けしてる。

安売りで買ったコットンTシャツはインドの貧しい綿作農民と工場で働く子供を搾取した結果のものだったり、スーパーで買った輸入魚は東南アジアの漁師の大切な漁場を珊瑚礁ごとダイナマイトでぶち壊した地引き網漁によるものだったり、郵便局に預けたお金はアメリカに融資されて罪のないイラク人を殺傷する武器購入に充てられていたりする。私たちが消費している多くのものの背後にはおぞましいほどの貧民搾取の現実がある。

歯車の一部になりたくなければ自給自足の生活をするしかないけれど、大量消費社会で甘やかされてきた人間が簡単にできるわけもなし。
そーゆーわけでちっとも稼げない夫を養って生活してくためには、現状に甘んじてサラリーウーマンしてなきゃならない。

ホワイトバンドスキンは葛藤を感じながら も大資本家の手先になり下がってる私のささやかな抵抗の意思表示だったわけよ。

だからわざわざ金払ってホワイトバンドつけてるわけでもないし、周りに広めようとか思ってたわけじゃないんだけど、このスキンを見てくれたbunnyさん が同じスキンにしてくれてちょっと嬉しかった。
ありがとう、bunnyさん。

まあ、それでホワイトバンドスキンにしているブログをちょこちょこ覗いてみて思ったんだけど、趣旨に賛同してホワイトバンドつけた後でどうしたらいいのかわからないっていう若者達が多いようなので、そんな迷える子羊達の道案内でもしてみようかという老婆心を持ってしまったわけよ。(別に羊飼いじゃないんだけどさ・・・)

これでも一応、大学では国際経済ゼミだったし・・・(ずいぶん昔の話でござるが・・・)
そのゼミの教授がさ、「この世には高ければ高いほど売れるものがある、ブランド品と化粧品だ」って教えてくれてさ。
ブランド品の生産原価は販売価格の一割以下でコストのほとんどが宣伝費用だとか
有名化粧品の生産原価も主要原料も「ちふれ」と比べてたいして変わりないだとか
ダイヤモンドはデビアス社 が牛耳って価格操作してるから高いだけ、日本に入ってくるのは等級の低いクズダイヤ だけで「スイートテン・ダイヤモンド」とか様々なイベントプロモートでクズダイヤ市場を拡大してるとか

青二才だった私にとっては目からウロコの話だったし、けっこう影響を受けてNGOの活動にちょこっと参加した事もあった。
今も品質の伴わないブランド品や紛争 のもとになっているアフリカ産ダイヤには全く興味がない。

若い時にグローバル経済のカラクリを知っておくことは広告や流行に惑わされない賢い消費者になるためにもとても大切なことだというのは自分の経験からもわかる。

ということで

1 まずは知ることから

グローバル経済のカラクリを知るのに役立つ本を読んでみる


日本関係だとエビと日本人 だとかバナナと日本人 とかが有名
(小中学生にはマンガ版バナナとエビと私たち がおすすめ)

多国籍企業による世界的な問題についてはナオミ クラインの著書が有名
ブランドなんか、いらない―搾取で巨大化する大企業の非情
貧困と不正を生む資本主義を潰せ―企業によるグローバル化の悪を糾弾する人々の記録

 
先進国や国際機関による開発援助の実態
ODA援助の現実

債務ブーメラン―第三世界債務は地球を脅かす

 
世界を不幸にしたグローバリズムの正体


講座やセミナーに行ってみる


PARC(アジア太平洋資料センター)自由学校
ネットワーク『地球村』
関西NGO大学

新聞・雑誌・テレビの情報や広告宣伝をうのみにしない



マスメディアは金でコントロールされているという事実を知っておき情報に踊らされないこと。

株主は誰なのか、広告主は誰なのか知っておけば、各誌の行間を読んで意図的に隠している情報や意図的に広めようとしている歪曲情報がわかる。



2 次に自分のできることをやってみる。

過剰消費を見直す
輸入品、ブランド品より国産品、フェアトレード商品
ファーストフードよりスローフード
使い捨てより再利用
地産地消を心がけ自分で野菜を育ててみる(Woofing を体験するという手もある)
貯金をエコ貯金 に変更する
実際にNGOの活動に参加してみる
NGO ネットワークJAPAN (NGOリンク集・クリック募金リンク集がある)
チーム・マイナス6% に参加して石油依存社会から脱却できるよう努力する
Etc, Etc.

3 声を届ける

まあ、2までは今までにも多くの人たちが頑張ってきてるわけだけど、個人の努力でははっきりいって焼け石に水状態。
私だってもう10年以上もマックのハンバーガー食ってないけどマック様にとっては「だから何?」って感じ・・・
ナイキが未成年労働者を搾取している工場と契約しているからといって個人がナイキの製品をボイコットするより、そういう行為を違法にさせた方が手っ取り早いと思うけど、だいたい先進国(特にアメリカ)の政府自体が生産者や消費者を無視して大企業に有利な経済政策やひもつき援助政策をとっていたり、途上国の腐敗政権をあやつってるから、貧富の差がますます広がっている。

「ほっとけない 世界のまずしさ」 キャンペーンはある意味、残された最後の手段なんだよね。

それぞれの先進国の国民が目覚めて国が政策を転換するまでしつこく訴えていくしか道がない。

私達の目はふしあなじゃありませんよ、と・・・


今まで地道に努力してきた人たちがちょっとひいてしまうくらい有名人使ったり商業主義的な派手な宣伝活動をしてるのも、とにかく一人でも多くの国民を目覚めさせるには手段は選んでられないってのが実情なんでしょう。そこまで切羽詰まった状態になっちゃってるわけだしね。


一部で非難されているホワイトバンド300円の内訳も、流通制度が複雑で何をするにも金のかかる日本という平和ボケ社会で活動しなければならない啓蒙コストと考えれば納得がいく。

もともとこれは募金活動ではなく啓蒙&ロビー活動なのだから、今まで問題意識を持っていなかった人達がホワイトバンドを入口としてこの問題を真剣に考え行動をとり始めてこそ意味のあるものだ。


(だけど、どうも日本ではホワイトバンド買って善を施したと勘違いしてる人間が多いようで心配・・・ 

おまけにホワイトバンドの売上使途をめぐって盛り上がってる場合じゃないんだけどさあ・・・問題の本質からどんどん脱線してくじゃんか・・・

それだけの批判精神をお持ちの方には兆単位で国民の税金を横領している官僚告発&非難にそのエネルギーを使って欲しいのう。いや、ほんと、リクルートしたいくらい。


先進国は今テロ潰しを前面に押し出して貧困問題から私達の目をそらさせようとしてるけど、私たち一人一人が搾取者である現実にいつまでも向き合わずにいたら、いつかマリー・アントワネットと同じ運命たどることになるのかな・・・なんて思ったりすることもある。


(っていうか、先進国の貪欲な大資本支配層が途上国を食い潰した後に狙ってる次の餌場が気になりませんか?食べるものは自分達の尻尾(=盲目な庶民)しか残ってないんじゃない?)


パラダイム・シフトの旗手となるであろう意識を変えていく世代はバブルぼけの激しい私たち世代ではありえないと思うので、10代、20代の若者世代に期待してるからね。


あっ、それと一番大切なこと・・

厳しい現実を知ってしまっても、前向きに生きること。


貧困をなくすための新しいライフスタイル


追記:フェアトレードを紹介しているブログからTBをいただきました。問題解決のために一人一人ができることについて情報を提供しているブログからのTBを歓迎いたします。

誤訳のワナ

今週は翻訳でちょっと忙しい思いをしておりました。
クライアント様の法律関係の文書に新しい項目を追加するので、その追加部分を和訳してほしいと頼まれ、一段落だけだったので気軽にOKしたのでございます。

1日で出来る仕事だわと思って受けたのに1週間の仕事になってしまいました。

っていうのはですね。
参考のために既に和訳がついている部分に目を通していたら、誤訳を発見してしまったのでございます。

こういう時、プロの翻訳者の皆さんはどうするんでしょうか。

私は追加段落の訳を依頼されただけでその既訳部分の見直しを依頼されたわけではありません。

でも~、気づいてしまった誤りを指摘しないのは不親切だし・・・

更に読み進めていくと、あれ~?

途中で翻訳者が変わってるように見えるパッチワークのような文書なのです。

なんていうんでしょうか、英語の原文になるべく類似している日本の法律文書から似たような言い回しを探してきてそのまま拝借してるなという感じなのですが、それが段落ごとに違う書類から切り貼りされているような感じで一貫性がなく、おまけに原文の意味をきちんと理解しないで雰囲気で訳してるような感じで、語順の間違えで意味が違っていたり、意味は近いのだけど訳されていない部分が残っていたりしました。

直したい誘惑にかられてしまったワタクシ・・・

でもクライアントさんがそれで納得して使ってた文書なのだろうしし・・・勝手に直すのはでしゃばりかな?

結局、依頼してきた弁護士に事情を話して、明らかな誤訳と一貫していない文体は手直しして、言い回しは違うけど言いたい事は同じである部分は原訳を尊重して、微妙に意味が違う部分は翻訳の代替案を提示してそれとなくニュアンスの違いをお知らせするという、やたらと面倒くさい仕事になってしまいました。

あ~ なんか自分で自分のクビを絞めてしまったって感じです。

実は以前にも同じ事をやってしまいました。
あの芋づる翻訳 の後日談といたしまして、膨大な日本語書類の山を短期間で分担して英訳するために、翻訳修士コースに在籍していた現地大学院生をアルバイトで雇ったのですが、彼の英訳が見事でした。

「うーん、やっぱりネイティブスピーカーは違うわ。こういう英語表現にすればいいのね~」などと感心して読んでおりましたら、あれっ? 意味が反対になってるじゃないの、ここ・・・・

日本語の意味を取り違えてる・・・

本人はもうアルバイト期間終わっちゃってるし、裁判に影響が出てしまったらヤバいので担当弁護士にあちこちと誤訳の指摘をしなければなりませんでした。

なんかチクリみたいでいやでしたが・・・
そのせいで結局欲しくもない仕事を自分のもとに呼び寄せてしまいました。

あーあ、私って要領悪いわ・・・

鳥飼 玖美子
歴史をかえた誤訳―原爆投下を招いた誤訳とは!

社内メールでクビ!

前にもちらっと書きましたが、私は現在弁護士秘書として働いているわけではありません。
去年からポジションが変わりましてBusiness Development (BD)関連の仕事に携わっております。

職務の一つにニュースのモニタリングがございます。
投資関連とか法律関係で目ぼしいニュースがあると日系企業を担当している弁護士の参考のためにクリップしてお知らせしたりしています。

あちこちのニュースサイトをくまなく読むのも大変なので「ずる」しております。
RSSリーダーが使えればいいんですけど会社のネットワークコンピューターにへんなもの勝手にダウンロードできそうもないので今使っている方法は「Google Alert」です。

「Google」サイトで検索キーワードを指定して登録すると、関連ニュースが配信されたときにメールでお知らせがくる仕組みでございます。

クライアント様の企業名とか現在進行中の案件をキーワードとして指定しておくとニュースのモニタリングが簡単にできて便利です。


他にもっと効率の良い方法をご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

ところで検索キーワードを弊事務所名で指定して届いたニュースの中に「え?」と思うような記事がございました。
ゴシップ記事です。

しかも以前記事にしたこともある 社内メール関連のゴシップ!!!!

弊事務所の秘書同士のメールやり取りがなんと世界の反対側の国のニュースで報道されてるではありませんか!

あーあーあー
こわいなあ、英語圏ってすぐニュースが飛び火するんだから・・・

先週のある日、冷蔵庫に入れておいた自分のランチが紛失しているのに気がついた弊事務所の秘書が「とった人はすぐに返すように」促す社内メールをオフィス内のスタッフに送信したんですね。

そのメールに別の秘書が返答しました。
「違うフロアーの冷蔵庫に入ってるの見たわよ」

その返信に対する返信が
「わざわざ捜査してくれるなんてあなたってなんて親切な人なの!」

そこから個人の誹謗中傷メールに発展してしまったのです。
まあ、弊事務所の「恥」ですから詳しい会話例まではここで書きませんが、まあ男をとっかえひっかえしてるだの、相手のルックスがどうの、どっちの給料が高いだの、職場のメールのやりとりとしては不適切きまわりない表現の応酬メールだったわけです。

実は、私はこのメールを直接受け取っていなかったので、このメール事件やその詳しい内容については今朝ニュースを読んで初めて知りました。

私が属しているオフィスではなく、合併相手先側の別オフィス内であった話なのだと思います。
(それでなければ事前に知っているはずですから・・・)

ニュース記事によると「そのような行為は容認しない」、「問題の二人は現在社内カウンセリングを受けている」という事務所の広報担当のコメントが載っていましたが、今日の午後になって事務所代表から全社員に対して通知メールが届きました。


先週の金曜日にその二人をクビにしたそうです。


それにしても先月全社員対象のEEO(Equal Employment Opportunity)セミナーで社内いじめとは何か、社内でしてはいけない不適切な行為とは何かということについてみっちり教育を受けたはずなのに、どうしてこういうことが起こってしまったのかとても不可解です。

この二人はきっとセミナーに出席してなかったんでしょうねえ。

聞くところによると、この国では弁護士秘書の職場いじめ(Workplace Bullying)が激しい(つまりビッチが多い)ってのは公然の秘密みたいです。
日本のスッチーみたいなもんなんでしょうかね。


とにかく記録が残っちゃうし簡単に他人に転送されてしまう社内メール、取り扱いにはくれぐれも気をつけましょうね。

ノア ダベンポート, ゲイル・パーセル エリオット, ルース・ディスラー シュワルツ, Noa Davenport, Gail Pursell Elliott, Ruth Distler Schwartz, アカデミックNPO
職場いびり―アメリカの現場から

オフィスツアー

今日はワタクシは一日ガイドさんになりました。
たま~になんですけど、弊事務所を見学に来られる日本人の方がいらっしゃるんですね
調査研究のために海外派遣された裁判官の方や視察旅行に来られる司法書士のグループなど司法関係の方をご案内することが多いです。
本日来られたグループは大学教授に率いられた学生さんグループ。
事務所内の図書館や会議室やメール仕分室、他オフィスとビデオ会議が出来るセミナールームなどをぐるっとご案内して、あとは会議室でお飲み物をお出しして、日本語の出来る弁護士と歓談していただきました。
たまにこういう息抜き的な仕事っていいもんですよね。
金曜日の午後にぴったりな仕事ですわん。
最後に日本からのお土産までいただいちゃって・・・
いや~、突然遭遇する忘れかけていた日本の風習。
もう8年もこちらにいたらそんなの期待しなくなってますからねえ。
なんか嬉しくなりましたよ。
素敵なスカーフ、大切に使わせていただきます~。
もっと日本のツアー団体来ないかしらん。

防災の日番外編 - 「ブログで囲む浜岡原発」

今日は防災の日でございますよ。
東海大地震がいつ来てもおかしくないと言われている地震列島日本にお住まいの皆様、防災準備はばっちりでしょうか?

ワタクシの場合、東海大地震と富士山噴火がこわいので地震も活火山もほとんどない国に移住いたしましたよ。
私って用意周到すぎます♪ (なかなか起きないので帰れずにおります・・・)

風の便りによると、なんでも最新の研究結果で「東海・東南海・南海地震の大地震が連動して発生する可能性が高い」ことが分かったとか。お~こわっ。詳しいことは今日のNHKで夜7.30から番組が放映されるそうです。

同時発生した場合、地震の規模はマグニチュード8.7という、これまでの想定をはるかに超える規模の地震が起きそうだっつうことで、それだけでもびびるのですが、そんな東海大地震の震源域の真上で老朽化したぼろぼろの浜岡原発が稼動してるって知ってました?
専門家がもう必死になって警告してんのに中部電力には馬耳東風。

そんな中部電力の意地のせいで日本全国放射能まみれになって経済も沈没しちゃったら私一生日本に帰れないじゃないですか・・・・ 
ってそういう問題じゃないんですが・・・

実はですね、防災月間である9月いっぱい、有志ブロガーが集まって
 『ブログで囲もう浜岡原発!』 っていうアピール企画をやってるので、私も緊急参加させてもらうことにしたわけでございますよ。

おりゃあ、まだ放射能汚染で死にたくないぞ~ってブロガーの皆様も、ぜひ参加してください。
通常の風向きだと放射能は東京にあっという間に到達しちゃいますからね。

地震

どのくらいの被害が予想されるかとか、そういうテクニカルなことは下記のサイトを参考にしてくださいね。

◆ストップ浜岡
◆原発震災を防ごう!
◆浜岡原発リポート

まあ、天災っていうものはどんなにあがいても避けようのないもので、運命を受け入れなければならない場合もございます。
富士山が噴火するのは誰にも止められないし、同じようにタイムリミットを越えているイエローストーンで巨大噴火 が60万年ぶりに起こったらほとんどの地域が真っ暗闇になって人類の存亡も危うくなるわけです。

私達はそんな明日の命もわからないちっぽけな存在です。
だからこそ今生きている一瞬一瞬を大切にしなきゃいけませんね。

原発震災を防ごう! に出てくる元原発技師さんの告白記を読んでるとホント身につまされますよ。

そういうことで、避けられない天災は潔く受け入れるが、避けられる人災は・・・・みんなで声をあげて避けましょうよ。


GPミュージアムソフト
東京原発
広瀬 隆
東京に原発を!
 ↑↑
古いけどオススメ

在外選挙

選挙が近づいておりますねえ。
こっちじゃ投票は今日からですよ、今日から
昨日が公示で今日いきなり投票開始でございますよ。
だいたい海外に在住しておりますと日本の情報へのアクセス量もめちゃめちゃ少ないわけですから地元で誰が立候補して新党はどうなっていてなんてことを調べるのにも時間と根気が人一倍いるわけですよ。
なのに投票は日本在住の方々よりも早く済ませなければいけないのでございます。
投票所は総領事館です。
投票期間は今日から来週の月曜日まで。
夜間は開いてないので金曜日のランチタイムにでも投票してこようと思っています。
私がこちらの国に来たばかりの頃はまだ在外選挙は出来なかったのですが、それからまもなくして可能になりました。
嬉しくなってすぐ「在外選挙人証」発行申請手続きをしましたよ。 (←新しものずき)
引っ越してきたばかりの頃は日本の将来を憂える日本人そのままであり、この国の政治には無関心に近いものがありました。まあ、でも長年住んでいるとこちらの政治家の名前や顔もそれなりに覚えるし、興味を持ってくるようになるし、しまいには口も出したくなってしまうもんでございますね。
周りの外国出身者たちを見ておりますと、この口出ししたくなった時が国籍を取得しようと考える契機になるようでございます。
(ちなみにこの国の選挙は強制投票でして、投票しない国民はペナルティを受けます。)
日本政府は二重国籍を認めていないので私は日本国籍のままでいるつもりですがね。
でも日本の国内問題にはやはりだんだん疎くなっていきますよ。
私がこちらにいる間に郵便番号が7桁になったり、休日や祝日が変わったり、省庁名が変わったり、けっこうついていくのは大変です。
前回の総選挙の時はきちんとリサーチする余裕がなかったのでパスしちゃいました。
でも今回は行くつもりです。
ダイヤルアップ接続の身にはつらいですが、インターネットで着々と下調べをしております。
TVや新聞で簡単にいろいろな情報が入ってくる日本はいいよな~・・・・
と思っていたらなんだか今回はTV等は偏ってるので見ないほうがかえってマシみたいですね・・・
日本のメディアもアメリカ化してきてるのですね。 
(もともと役立たずとはいわれてましたが・・・)
まあ、弱腰メディアがあえて言わないことも言ってるサイトも参考にしながらワタクシはお勉強しておりますよ。
郵政改革は不可避だと思うけど、現民営化法案には疑問を持っているワタクシといたしましては、いろいろな意見を読んで自分なりに納得のいく判断をしたいと思います。
海外在住者は日本の外にでてみないと容易に見えてこない日本の姿というものを見ております。
日本の内側のことには疎くなるけど外側のことには敏感になってきます。
日本に住んでいたら、やっぱり景気だとか地元の発展だとか自分との利害関係を優先して選挙投票をする人が多いと思いますが、海外に住んでいる人はある意味そういうことから解放されています。
国内に住んでいる人が優先順位の最後にしそうな対外政策などが優先順位にあがってくることも多いでしょう。
だから「世界の中の日本」という視点をもって自分の損得勘定抜きで日本の将来のために投票する海外在住者の票はある意味、貴重だと思うのですよ。
今回は票を無駄にしないように近日中に投票してまいります。
海外在住者の皆様、もう投票は済ませました?
鈴木 邦成
郵政民営化で始まる 物流大戦争 - 売上高24兆円の超巨大複合企業が動く!
荒井 広幸
郵便局をアメリカに売り渡すな―郵政民営化を狙うグローバリズムの罠

追加: 選挙後に見つけた興味深い裏話 「森田実の政治日記

翻訳苦労話

日系企業さんの訴訟案件絡みでたまに翻訳作業を頼まれる事がございます。
私は翻訳資格を持っているプロでもないし、本当はあまりやりたくないんです。

「政府認定の翻訳者じゃないから私の翻訳は裁判所に提出する開示書類としては使えないわよ」

ということをはっきり伝えたうえで引き受けます。

弁護士にとってみれば出来るだけ多くの資料を早く読んでおきたいわけですが、プロの翻訳者は切羽詰まった仕事は請け負ってくれません。
資料のどの部分が訴訟に一番関連ある部分かどうか判断して優先順位を決めて効率よく訳してくれるわけでもありません。

そんなわけで有資格者でもない私が重宝がられてしまうわけです。
まあ、実務翻訳に限って言えば、商社でコレポンや契約書の翻訳もこなしていた私の方が、社会経験のない有資格者よりも実際使えるのではないかとは思います。

で、うちの事務所の弁護士ったら、あとで開示資料として翻訳を提出することになった段階で、私の翻訳書類にバンバンと証明印を押してもらうためにプロの翻訳者を雇ったことがありました。
ずいぶんと時間と費用の節約になってましたよ。
概算してみたら私の年給を軽々と超える翻訳料が浮いていました。

そんな使い勝手のいい雑魚社員のワタクシでございますがね~
日系企業さんの社内文書の翻訳にはホント泣かされておりますよ。

訴訟の時には社内文書も含めて関連書類を全部提出するわけですが、この社内文書がくせ者なんです。
社外に出すレターとかファックスは文章もはっきりしていますし第三者が読んでもすぐ理解出来ます。
会議録、稟議書、プレゼン資料あたりも事項が明確に書かれているのでだいたいわかります。

でも部署内で交わされたメールだの報告メモだのはそのまま訳せません。
そもそも内輪でしか通じないやり取りになっているのでございます。
その書類を読んだ後ではなく関連書類全部をくまなく読んで背景事情を全て把握した後でしかわからないです。
第三者が後で読むことになるなんて思いもせずに書いてらっしゃいますから、感情的だったり理論だってなかったり、訳すのがちょっと恥ずかしいとまで思えるような文書も混じっております。

どこの部署の誰が誰宛に書いてるのかさえわからない、上司が部下宛に喝を入れているように見える殴り書きの文書とか・・・
部署内でしか通じない省略語や業界用語もりだくさんの文書とか・・・
おまけに字が汚すぎて判読出来なかったり・・・

「このままやられっぱなしでいいのか!」
「その時は先方にも腹をくくってもらうしかない。」
「V社の長契は日油研の結果次第です。」
「とにかくいったん白紙に戻してもらえ。」

日本人ならなんとなく情緒的に受け止めてしまうこのような日本語もいざ英語に訳そうとすると・・・あの・・・だから

どこの誰が、どこの誰に、何についての何を、いつ、どこで、どのように?

見事に5W1Hが欠如している文章のオンパレード・・・・

曖昧表現を許さない英語で理解可能な文にするためには、日本語で省略されている主語や目的語や単数複数の区別などを推測して補足しなければいけないわけですけれども、日系企業さんの社内文書の場合、これに輪をかけて何のことを言ってるのか自体を補足しなければいけないことが多いのでございます。

やられっぱなしの相手はHE なのかTHEYなのか・・・
その時っていつのことなのか・・・
長期契約の何が影響を受けるのか・・・

いやもう、技術文書もいやですけど、簡単にみえるくせにめちゃめちゃ曖昧な文書の翻訳もいやですよ~。
勝手に想像して補ってみたものの推測が間違っていたせいで訴訟のなりゆきに影響がでちゃったりしたら困りますからね~。

まあ、社内スタッフという立場を最大限に活かして解決策を練りますがね。
弁護士には関連英語書類も参考として片っ端から見せてもらって事情把握に努めます。
訳文の完璧さよりも、誤解のリスク低減に重点を置くため、日本語の曖昧さと訳文を読むための心構えを弁護士にくどくどと説明します。
英語で理解しやすいように私が推測の上で補足した箇所を括弧でくくってどこが原文にない部分なのかをわかるようにします。

そうやってナントカしのぐわけでございますが、もし私がプロの翻訳者だったとしてこんなのが外注で来たらぜったい泣くでしょう。(いや、多分断る!)

日本企業の皆様、その社内文書、いつか社外に出ちゃうかも知れませんよ。
お気をつけ遊ばせ。

松沢 圭子
英語の発想で翻訳する―英語ロジックで日英翻訳の基本を学ぶ


日系海外進出企業のトラブル

弊事務所は日系クライアントさんのお仕事もずいぶん担当しております。

どんな案件が多いかというと・・・
小さい案件ではオフィスの賃貸契約とか雇用契約のような書類の作成やチェックとかパテント関係等。
中くらいの案件では事業やプラントの買収や売却、債権回収、労使問題等。
大きな案件では資源開発やリゾート開発の入札、企業再建やファイナンシング、大規模な訴訟やM&A等。

日系企業さんはそんなところが主でしょうかねぇ。

投資案件等で日本語のサポートが必要になる事はほとんどございませんが、訴訟案件では必要になる場合があります。
開示する背景資料の中に日本語で書かれた社内文書等が混じってくる事があるからです。

日系企業さんの訴訟案件というと労使関係か債権回収絡みが多いです。

そしてその二つを組み合わせたようなパターンがよくあるんです。

よくあるパターン例:

1.現地の有能なマネージャーを合弁会社や現地子会社等のCEOクラスで雇ったり、あるいはビジネスパートナーとして任命する。
       ↓

2. 現地の詳しいことはわからないので現地のことは軌道に乗るまでお任せします状態で相手を信頼しきる。
       ↓

3.有能なマネージャーがどんどん調子に乗って我が物顔で振る舞うようになり、そのうち個人利益優先で暴走するようになる。
       ↓

4.いざ雇用者としての威厳を示したり対等な関係を築こうとしても時すでに遅し、完璧にコントロール力を失っている。
       ↓

5.堪忍袋の緒が切れてCEOを突然解雇したり、損害賠償を求めるといった最終手段に持ち込み、全面対決の訴訟に発展。

けっこう大きな企業さんでも見かけるんですよね、このパターン。

信頼ベースで仕事をするという日本のビジネス慣習が背後にあるわけですけれども・・・
何でも任されてきた有能な現地の人間にとっては、「とって下さい」と言わんばかりにお尻のポケットから財布が突き出しているように感じるのかも知れません。
まあ、別にここだけの話じゃなくて中国でもどこでも問題になっていることでございますが・・・

そもそも「有能=信頼出来る」わけじゃなくて、「有能な人間は野心家でもある」わけなんですから・・・

訴訟ではマネージャーがいかにその信頼をブチ壊して私利私欲に走ったかといういきさつを浮き彫りにしていくわけでございますが、だいたい日系企業さんの堪忍袋の緒が切れてこじれるまでには長い年月の間の様々なことの積み重ねがあり、しかも日系企業さんの場合、きちんと書面で交わしていない合意等もけっこうあるので、その分を補うための膨大な量の社内文書の洗い出しが必要になるのでございます。

まあ、そういうわけでいざ訴訟になってしまった場合、時間と弁護士費用がやたらとかかってしまうわけですね。

今は日本でも「攻めの法務」などと言われてきておりますけれども、日系企業の中では海外にも法務部があるところはまだまだほんの一握りですし、「弁護士は困った時に頼むもので出来ることなら世話になりたくない」と考えている駐在事務所は多いです。

でもやっぱり海外では「信頼ベース」という考え方はつくづくアテにならないものでございます。
後々の弁護士費用を抑えるためにも(そして私の翻訳の苦労 を軽減するためにも・・・これが私にとっては一番大事!)、日系企業さんにはもっと予防法務に関心を持っていただきたいと思うのでございます。

范 云濤
中国ビジネスの法務戦略―なぜ日系企業は失敗例が多いのか