INDIGO DREAMING -22ページ目
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チョコホリック

バレンタインデー。こちらでは男性が愛する女性にチョコレートや花を贈る日だ。

ランチタイムにかっこいい男が赤いバラを一輪手にして通りを歩いてるのを見かけた。決まってる~(そのバラ私にくれ~)

「いい国に来たもんだ」と思っていたら甘かった。うちの夫は日本に住んで甘やかされていたから日本の習慣で通したがる。

ご主人様(私のこと、念のため)が仕事からご帰還しても何もくれなかったよ。ちぇっ。

私は一応、マカダミアチョコレートを贈った。

こちらでは甘党の男が多いけど彼も相当なチョコホリック。(チョコ中毒ってやつ)

チョコレートムースなんかボール一杯ぺろって食べちゃうタイプ。(こっちにはよくいるけど)

イースターの時はいい年して甥っ子たちと一緒になってはしゃぐ。(エッグチョコを割るのが好き!)

私にくれる誕生プレゼントやクリスマスプレゼントには必ず彼の好きなチョコレートが含まれてる。(自分が食べたいもんだから)

昔はチョコはほとんど食べなかったのに10年間もこの人と住んでいて毎日のようにチョコを食べる悪い癖がついてしまった。でも目の前に出されると食べちゃうんだよね。


著者: ジョアン ハリス, Joanne Harris, 那波 かおり
タイトル: ショコラ




タイトル: ショコラ DTS特別版
こちらは映画版のDVD

元祖鬼嫁

「鬼嫁」という言葉がよく聞かれるようになってきた。
このアメブロからも人気ブログの「実録鬼嫁日記」が出版化されて話題になり、ますます「鬼嫁」ブームに拍車がかかってきてるようだけど、もともと「鬼嫁」って言葉はどこから来たのかな?


著者: カズマ
タイトル: 実録鬼嫁日記―仕打ちに耐える夫の悲鳴







私がひそかに「鬼嫁」の元祖だと思ってるのは雑誌「マックピープル」に人気連載されている呉エイジ氏の「我が妻との闘争」でこの中で「鬼嫁」ということばが使われている。

めちゃくちゃ面白い。「これが読みたいがために日本に帰る度に「マックピープル」を買ってしまうくらい。

話の基本的な展開やスタイルは「実録鬼嫁日記」と同じ。妻に全く頭の上がらないパソコン大好き夫の負けっ放し奮闘記なのだ。マックユーザーはコンピューターユーザーの一割しかいないから普及力がいまいち弱いのだが、それでも連載が好評で出版化された本がシリーズ化されている。


著者: 呉エイジ
タイトル: 我が妻との闘争

著者: 呉 エイジ
タイトル: 我が妻との闘争―パソコンをめぐる夫婦のドタバタ日記

著者: 呉 エイジ
タイトル: 我が妻との闘争 (極限亭主の末路編)




「いや、これよりも古い鬼嫁があるよ」、「これこそは鬼嫁元祖だ」というのがあれば、お知らせ下さい。

ところで、私って「鬼嫁」に該当するのだろうか?
夫を尻に敷いているところや家庭内での言動などは「鬼嫁」とほとんど同じっぽいけど、決定的に違うところは「自分が嫁だと思っていない」ところだろうか。「嫁」って言葉自体が「夫の家に入って家庭をあずかる」ってイメージがあって古くさい気がする。家事は夫まかせで、ゴミ出しの日も覚えてないような妻は「嫁」とは言わないよね。

お試し期間は必要

結婚してから後悔するよりもお互いに共同生活ができるかどうか試してみるのは賢い選択だと思う。
お互いの育った環境や文化が違えばなおさら。

彼のビザの有効期限が半年を切る頃、私たちは一緒に暮らしてみる決意をした。
両親にはこう報告した。

「結婚を前提にして同棲するから。一年以内にケジメはつける。ダメだったらさっさと別れる。」

後になって「だまされた」と思われたくないのでお試し期間は自分の「地」を余すところなく出した。
今、振り返ってみるとわざと自分の汚い部分をいっぱいさらけ出して「どこまでこの人は許容力があるか」ってテストしていたという感じ。

おかげでずいぶん喧嘩をした。今までの10年のうちであの時が一番ひどかった。

でもあの時に本音をさらけ出してお互いに向き合ったからこそ今の私たちがあると思っている。


著者: 柴門 ふみ
タイトル: 新・同棲時代―Peter Pans & Wendies’ short stories



著者: 柴門 ふみ
タイトル: 新・同棲時代―Peter Pans & Wendies’ short stories (2)

お墨付き?

国際結婚というと「親御さん反対しなかった?」といまどき聞かれることもたまにある。

しかし、うちの場合、結婚話をたきつけたのは私の母親である。

うちのだんなは「友達」としてうちに遊びに来たとき私より先に母親のハートを射止めてしまったのだ。

ご飯を出した後に食器をちゃんと片付けて台所まで運んで、私がテレビなんか見てくつろいでいる間に茶碗洗いの手伝いをしてちゃっかり母親の機嫌をとっていたのである。

相手の母親のご機嫌を取るという手をつかう男はいるが、そういう付け焼刃は女の勘ですぐばれる。でも彼の場合は動作が自然で板についていた。私の母親の目に狂いはなかった。

そうして彼が帰った後に「結婚するんだったらああいう人にしたら」「あんた主婦やりたくないんでしょ?」「ぐーたらなあんたにぴったりじゃないの」というコメントまで飛び出してきたのだった。

交際を始める前に母親からお墨付きをもらってしまったのである。
でも、彼の「アーティストビザ」の日本滞在期限は一年しかなかった。

著者: 斉藤 弘子, 根本 厚美
タイトル: 国際結婚100家族
 

利害関係の一致は国境を越える

なんで10年間も続いたかといえば、お互いの利害関係が一致してたからというのが一番の理由かな。

私はキャリアウーマンでも高給取りでもないくせにぐーたらで尽くされるのが当たり前と思っているジコチューのしし座女。
家族からは「」を通り越して「殿」と呼ばれていた。

一方、相手は大衆に媚びることが出来ない世渡り下手なアーティスト。とことん尽くすさそり座の男。
このさそり座男の尽くし方を気色悪いと思わず当たり前にさえ思うことができるのはしし座女だけかもしれない。まあ、多少しつこいとは思ってたけど・・・

なんてことはどうでもいいが結婚登録後に私の家族は肩の荷をなでおろして「これで今までの私たちのプロブレムは今日からあなたのプロブレム」、「グッドラック!」っと娘の聞こえないところでだんなに告白していた。

だんなの家族にとっても、「この子は一生一人で食べていくことは出来ないだろう」っと思っていた節があるので、働く女性と結婚してくれてほっとしていたらしい。

ということでお互いの欠点を補完しあう都合の良い世界が今日まで延々とつづいている。


著者: 川口マーン恵美
タイトル: 国際結婚ナイショ話

ブログ始め

今年で早いもので結婚9年、来月からは10周年目に突入する。
結婚当初は不謹慎にも2、3年も続けばいいほうだと思ってた(彼は多分一生と思っていただろうけど)。
同棲生活1年もいれた今までの10年間を振り返ってみるのもいいかなと思ってブログを書いてみる。
私にとっては何の面白みもない結婚生活も他人からみれば新鮮に映るかもしれないしね。



著者: 漆崎 宗憲
タイトル: ふたりのルール―国際結婚の肖像
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